Kururu - テスト管理ツールをリニューアルした

今年に入ってからずっと開発していたKururuのリニューアルを昨日リリースした。 この記事ではリニューアルした意図と内容を書いていく。

リニューアルのきっかけ

去年の12月の段階で既にリリースはしていたが、自分の中でまだ人に勧められるものではないなと感じていた。以下が勧められる点では無かった点。

  • エクセル・スプレッドシートを超えるメリットを感じない
  • 一言で何が解決するのか答えられない

うん、サービスとしては致命的である。今までサービスを一言で説明できないとダメだと良く聞いていたが見事に自分も地雷を踏んでしまった。その結果、ユーザーに対して提供する価値というのがあいまいになった。そこで、12月から再度企画のやり直しを進めていった。

Kururuの提供する価値

GitHubをベースとしたテスト管理」をコアな機能として再度実装した。そのため、GitHub連携が必須となっている。*1
なので人に説明する時は「GitHubのissue機能と連携してテストが管理ができる」ということになる。もちろんそれにあわせてUIをゼロから実装を直しているのでかなり使いやすくした。

なぜ、GitHubをベースとしたテスト管理にしたのか

実はかつて公開しなかったがKururuは1年以上前にプロトタイプが存在した。公開しなかった理由は方向性が明確にズレたから。
テスト合宿に参加した - cassette

上の記事のテスト合宿に行った時にQAエンジニアと開発エンジニアはテストについての考え方が違うんだなと感じたからだ。
テストにおいてQAエンジニアはバグを見つけることが目的だが、開発エンジニアはバグを解決しリリースすることが目的である。これは似ているようで違う目的である。乱暴な言い方をすれば開発エンジニアは致命的なバグさえ解決し、サービスの価値を提供できればそれで良いのである。

その違いを実感したため今自分が作っているものを公開しても、自分でさえ使わない微妙なサービスになることが予想できた。また、今まで既にあるテスト管理ツールを試しに使ってみたがしっくりこないのも納得ができた。それはQAエンジニア向けに作られているのでこの機能いるのか?ということが気になって使いこなせなかったから。

そうした中でQAエンジニア向けではなくて、開発エンジニア向けのシンプルなテスト管理ツールが欲しかった。

そこで今回考えたのがGitHubをベースとしたテスト管理である。きっかけはZenHubでプロジェクト管理した体験がすごく良かったから。なぜ楽なのかというとコードが中心になってタスク管理がされているので後でタスクを見返してみても修正したコードと紐づけられているので追いやすかった。
この体験からテスト管理にも応用できるのではないかと仮説して、失敗したテストケース・修正したコード・タスクを紐付ければ管理しやすいのではと考えた。
もちろん今まで手動でやれば紐づけられるが手間がかかったのでKururuで解決したかった。

今後の方針

開発では機能追加よりもコア機能の磨き込みを中心にしていく。理由として色々なことができるよりも、コア機能がめちゃくちゃ使いやすい方が初期の段階では分析も含めて重要だからと考えている。

良かったら試しにぜひ使ってみて下さい。フィードバックを募集してます!!!

www.kururu.io

*1:以前はメール認証だった