ページ量産はSEOとして無駄だった話

サービスを運営していると、どうSEOの対策すれば上位に上げることができるのか色々と悩むことがある。

その中で興味深い記事を見つけた
www.suzukikenichi.com

読んでみた感想はやっぱり機械的に量産したページは意味なかったのだと思い出した

機械的に量産したページとは

いわゆる検索軸のかけ合わせによるページの量産のことだ。

例えば「新宿」× 「居酒屋」× 「個室」みたいな複数の条件を組み合わせてページを量産するやり方である。一つ一つのページを作成するのはとても大変であるので、このような組み合わせを使って沢山のページを作成するのだ。こうすることによってページをGoogleにindexをさせて、ロングテールでの検索を増やす。また同時に内部リンクを増やすことで相対的に重要キーワードのページを押し上げるやり方である。

ただ、これには以下のデメリットがあった

  • 実際のユーザーが訪れたとしても直帰率が非常に高い
  • 機械的にページを量産するので実は検索結果0件のページを作成されてしまう
  • 意外と保守コストが高い
  • エンジニアのやる気が下がる

上にあげたデメリットがあったとしても、メリットがあればいいのだがこの施策をやってSEOとして良い結果になったことはない。恐らくこの手法が通じたのは10年ぐらい前なので、もうとっくにGoogleには対策済みである。
今でもこの手法が通じるのはよっぽど新しい分野ぐらいだと思うが、そもそも新しい分野であればそこまでSEOに力を入れる必要はないのでやっぱり意味ない。

この手法の良いところは目に見えてindexやページ数が増えるので、なんだか仕事をやった感があるくらい。

独自性のあるコンテンツ

以前書いた記事にも書いてあったが、独自性のあるコンテンツ(手間ひまかけた)が結局長期的に左右すると自分は考えている。

6年間SEO対策に携わってみて - cassette

また自分が感覚で実感していたことを以下のレポートでも報告がなされている。

B2Bサイトにおけるコンテンツマーケティングのあるべき姿についての提言|WACUL TECHNOLOGY & MARKETING LAB | 株式会社WACUL

そもそもSEO対策をして半年間で検索順位をぶち上げること自体が無謀である。独自性のあるコンテンツを継続的に出してSEOにも反映していくには最低でも1年くらい期間が必要であるため、あまり余裕がないサービスでは費用対効果が悪いなと思う。

まとめ

素晴らしい価値・機能さえあればいいとはさすがに思ってはいないが、SEOに力を入れすぎてユーザーへの還元を疎かにしてしまったサービスは多い。しかもSEOや広告にお金をつっこまないとサービスが成り立たなくなるようであるなら、もはやサービスとしては賞味期限が切れてしまったと感じる。なまじそういうサービスは下り坂ではあるが企業の中での売上の貢献度は高いためエース級の人材を投入してしまう。

ただ、エース級の人材といえども賞味期限が切れてしまったサービスを立て直すのかなり難しいと思うし、その中で人材が摩耗して転職してしまったことを何度も見てきた。

最後はSEOと関係のない話だがそんなことを思い出した。