パートナーを解消した

以前から友人と2人でサービスを作っていたがその関係を解消した。
最終的なきっかけはクローズドβを通してサービスの需要が無さそうだなということが分かって、次の構想をあれこれ考えたがなかなか進まず解消することになった。

この過程の失敗で色々と経験したことがあるが、あくまで2人で一緒にサービス作る経験で得た考えを書き残したい。

前提としてお互い現在の仕事をしつつ、業務後や週末を利用してサービスの開発をしていく流れだった。相手は営業などビジネス分野が強く、自分は開発側を担当していて全体の作業としては自分の作業が9割以上だった。
ビジネス分野と開発分野それぞれに強みがあるのは合理的ではあったが、今考えると仕事をする上での性格面は違っていた。そしてその違いが根本的な部分で足をひっぱっていたと思う。

意見がまとまらない

お互いにどちらが立場が上というのは最後までなかった。ただ意見としてはコミット量・開発経験も含めて自分の方が経験があり結果的に採用されることは多かった。ただ、自分としては最終的には相手に代表になって欲しいという願望もあったので相手の意見に合わせ強引に進めることもなかった。

その結果、上記の性格面での違いもあり話がまとまらないことが多かった。とくに2つ目のサービス企画段階で起きた。お互い意見は確かにどちらも筋が通っている、ただし方向性が違うので意見がまとめるのが難しい。別にこれでどちらかが立場が上であればもうひとりが合わせればいいのだが、変に2人の意見の妥協点を探そうとするから話が進まなかった。ユーザーが求めているサービスかつお互いの強みを活かせかつお互いがやりたいと思う分野となると次の案がなかなか見つからなかった。

2人しかいなくても独裁者がいるべき

実は法人化した際には株式比率に上下を持たせて立場を作る予定だった。それ自体は間違っていないと思う。今でも貢献度や将来的な役割も含めて法人化のタイミングで株式比率は決めるのが良いと思っている。ただし、今の段階で上下の立場を作るべきだった。2人の関係が対等だと意見がまとまりにくいし、強引に引っ張っていく人もいないので小さい組織の最大の武器であるスピードの強みが活かせない。そういう意味では相手にその役割をして欲しかったが以下の点で難しそうだなと感じていた。

  1. 会社の看板が無くても一人で売上を上げられる
  2. 情熱とコミット量が自分に比べて相対的に低い

あまり相手を批判はしたくないのだが、この2点を相手から強く感じられなかった。そのため心の中では自分が引っ張らねばとは考えていたが、代表の役割と開発の役割を両方実行することにずっと悩んでいた。 結果的にリーダーが不在のまま解消することになった。

相手の意見について聞く必要はあると思う。しかし、最終的な判断・決断をするのは常に誰がと決めといた方が良い。もちろんフェーズや内容にもよるが小さい組織であれば権限をとにかく集中した方が良い。判断・決断も常に100%当てる必要はない。7割合っている、最低6割合っているぐらいでいい。それよりも手数を多くする方が重要だ、致命的でなければそれでいい。そういう意味で経営者はリーダーでもなく独裁者であるべきだ。独裁者ではないなら、その役割を放棄している。ワンマン経営というのは悪い意味に取られがちだが、初期の自分たちの場合はワンマン経営の方がスピードが出せると思う。

自分の反省点

結局自分も他力本願のところがあった。自分が弱いビジネス面や経営面をだれかに負って欲しいと考えていたし、自分一人でやる勇気がなく徒党を組もうしていただけであった。今なら分かるが強烈なトップがいない5~6人のチームよりも強烈なワンマンチームの方が上手くいく。成長がすべてを癒すという言葉があるが、まさにチーム云々よりもまずは売上の成長を目指すべきであり、チームを組むとかは目的ではなく手段だったと思う。

今後について

何も決まっていないが、開発したサービスを一般公開するまではしたい。