2021年の振り返り

例年書いているので今年も書こうと思う。

2021年のプロジェクト

developer-cassette.hatenablog.jp

以前記事を書いた通り共同作業のプロジェクトは失敗した。前回はパートナーについて書いたが今回は開発面について書いていく。

総括として開発期間が長くなりすぎた。
当初の予想を超え十ヶ月ぐらいかかってしまった。

理由の1つ目にSaaS製品の見積もりが甘かった。toC向けと違い最初の方にマルチテナント設計など重要な設計・開発が序盤に存在するため土台部分の構築に時間がかかった(Chrome拡張や動画周りの知識も含めしょうがない部分はあるが)。SaaStoC向けよりも目に見える以外の機能部分に時間がかかることをもっと覚悟していれば良かった。

フロントエンドではフルSPAにしたのもミスったと思った。重要な機能以外であれば単純なフレームワークのテンプレートで作った方が時間は短く作れた。SPAにするとAPIの定義やフォームのバリデーションな一個一個は大したことはないけど積み重ねると時間がかかった。

根本的なところ言うと最初から製品レベルのクオリティではなく、検証用のマイルストーンを設定すべきだった。この辺は自分がもし業務委託で関わっていたらそう進言していたと思うけど自分のプロジェクトだと視野が狭くなるなと実感した。

自分が本当に欲しかったのか

ただ改めて上で書いた失敗内容を分析すると、失敗する要因だったとしても原因ではないなと。別に開発にミスっても上手くいっているプロジェクトは無数にある。

色々と違いを考えた時に「このサービスが解決したい課題に自分が共感していない」とシンプルに思った。振り返ると今まで作ったサービスは常に誰かの為に作ってきた。理由は単純にどうしても自分が解決したい・困っていることが無かったので色々と考えてアイデア出してきた。とはいえ想像以上に他人の課題についてしっかり理解するというのが大変だった。

例えば本当にお金払うまで課題と感じているのか・代替手段で満足しているのか・本音で喋っているのか・ヒアリング対象は正しかったのかというように実は課題把握はそんなに簡単な作業ではないし、むしろサービス作りよりも全然重要である。
しかも困ったことに自分は課題把握のヒアリングが得意でも好きでもない。

もちろん原体験が本人に無くても成功するサービスはあるんだけど、個人開発(主語がデカいので自分)においては原体験が本人に無いと難しいと考えるようになった。それは単純にやる気の面もあるし、上に書いたようにヒアリングするリソースが少ないというのも理由にあると思う。

そう考える今さらだけど原点に戻って自分が解決したい課題や情熱を注ぎたいことに注力することが遠回りになるかもしれないがいいのかなと思うようになった。

何故フリーランスを続けているのか

今年自分はなぜ会社員に戻らず・受託企業も作らずの中途半端なフリーランスを続けているのか考えた時があった。ずっと考えがまとまらずモヤモヤしていたのだがきっと30代は情熱を注ぎたい分野を見つけて注力したいのが理由なんじゃないかと最近思うようになった。

脱線するがここ1年間ある40代のエンジニアの人のブログを読んでる。その人は自分よりも圧倒的にスキルも高く、金銭面においても一生困らない、余暇で色々なところに旅している。まあ端的にフリーランスエンジニアの最終形態みたいな人である。ただ別に悲壮感があるわけではないが、自分が心血を注いだ代表作が無いので少し後悔しているようにも見える。

その影響?もあってか30代のうちに改めて特定のことに注力したい。
10年後、20年後に自分がどうなっているのかは分からない。けど上手く言えないが30代の時に情熱があることに力を注がなかったら後悔しそうである。もちろんスキルアップや売上で逃げ道を作り保険をかけたい気持ちももちろんあるが、そこはある程度リスクを取らないといけない。

それをやらずに別の道に進むのがなんだか問題を先送りしているように思うし、時間が経つほどやらない理由や出来ない理由が増える。

2022年について

実は自分が解決したい課題とアイデアは見つかっていて、それに向けて開発している。今回はシンプルに自分が欲しいものにした。3月までに正式リリースするのが目標。

出すぞ!出すぞ!

おわり