GPT-4でエンジニアはどう変わるのか

話題になっているGPT-4というかChat-GPTというかAIがエンジニアにどう影響するのか今の予想を残しておこうと思う。

開発について

色々な人が語っているがプログラミングというか開発に大幅な影響を与えることは確定的だなと。先月ぐらいから自分もGitHub Copilotを使用しているがかなり便利ではある。今のところ大規模なコード生成ではなくコードアシスタントとして活用しているが、ボイラーテンプレートの補完はかなり便利だ。ただ大規模なコード生成を活用していないのは自分が得意な領域のコードを書いているので頼らなくてもすぐに書けるのが理由だ。これは例えば普段書きなれていない言語や領域であればかなり活用する。

他にも経験が少ないFirestoreのNoSQLのデータ設計をしてくれるとかなりありがたいな。こう考えるとGoogleで検索やStackoverflowで調べていた作業は省けそうな気がしていて、生産性はより高くなるのは間違いないだろう(関係ないけど、みんなAIに頼ってWebに技術記事や質問を書かなくなった世界はどうなるのだろう)。

とは言ってもやはりまだ最近出たばっかりなので今すぐやらないと置いていかれるみたいなことはならなそうではある。というより進化のスピードが早く知識の陳腐化も早いのでもう少し落ち着いたタイミングで書籍で勉強する方が良さそう。まあ新しい物好きの人はやれば良いと思うが、勝者総取りのゲームではないので後で対応するで十分追いつける。

未経験・シニアエンジニアへの影響

未経験エンジニアの参入はより難しくなると思う。これらのAIの進化で面倒だけど難易度が低い人手必要な作業はAIでかなり置換が出来そうな感じはある。そうなると簡単なタスクをふることが難しくなるし、非エンジニアでも出来そうなタスクが増える。

悲観的なことを書いたがプログラミングの学習の効率化はかなり進むと思う。今まで学習においてコーチングやレビューしてくれる人がいなかったのだが、問題ありそうなコードをまるっと渡せば問題点を指摘してくれるのはすぐ実現する(もう出来てる?)。

シニアエンジニア関してもいかにAIの力を借りて進めるのかで生産性がかなり変わりそうでより少人数での開発が可能だ。が、生産性が上がったとしてもやるべき施策の数も比例して増えそうなので一日数時間しか働かないということにならない。ただし、今までいた技術顧問みたいな立ち位置の人は今後AIに置換されそうである。

今後のエンジニアの仕事について

エンジニアでコードだけ書ければいいというのはオワコンとは言えないけど、今後プレゼンスは低下しそうかなと。反対に企画・実装・分析までを行うエンジニアが増えるのではと思う。というより今回一番影響が受けそうなのは実は企画側の人間なんじゃないのかなと。例えば、企画のネタだしなどはかなりAIで候補も出せそうだし、サービスの文章もAIが生成してくれるので。

個人的にはエンジニア側の立場でどんどん企画して改善したということの評価体制が社会的にまだ高くなっていないので、今後はもっと企画リードできるエンジニアの能力を評価する世界になってほしいと思っている。

お金について

エンジニアの専門分野が減り収入が低くなるのではという懸念があるが個人的には杞憂かと。それよりも景気・所属会社・開発したい会社の数の方がダイレクトに影響するのでAI云々が占める割合は低いかなと。ただ、これが10年後みたいな話になると分からないが10年後の予想をする意味がないと思うタイプなので。まあAIをどこまで活用できるかみたいなことは検査で調べられそうで、そこで差がつくことはあり得る。ただその技術もGoogle検索力みたいな話で、本気を出せば1ヶ月ぐらいで差は付かなくなるのでは。

まとめ

エンジニアの仕事が無くなる・無くならないみたいな二元論を考えるのは無駄だと思う。大体結果としては二元論のどちらかに結末はならないし、二元論で考えるとその間にあるグラデーションの変化を見落としてしまうので。