6年間SEO対策に携わってみて

タイトルは釣りだ。流石に6年間ずっとSEOをやってきたわけではない。しかし、SEOについてエンジニア側から発信の情報は少なかった。その中で私がSEO対策をしていて気づいた原則を今回書いていきたい。

SEOは最適化であって上位にあげる手段ではない

SEOの本来の目的はGoogleの検索ボットに正しくインデックスするために情報を整理することである。ただ、企業が行うSEO対策の目的は検索順位を上げることである。いきなり本題であるがこれは全く似て非なるものであって本来のサービスの実力以上に検索順位が上がることはない。勿論、例外はあるだろう。そのパターンは競合サービスがペナルティを受けていたり相当SEOに対して手を抜いているのでたまたま検索上位にいるだけであって持続性はない。とにかく弱小サービスが業界上位のサービスに対してSEOで勝つことは基本的に不可能である。。 これはユーザー視点から考えてみれば当然である。例えば賃貸物件を検索する時に大手サービスではなくローカルな不動産屋が検索順位を独占しているのと一緒だ。ただ、当事者で作業している時にはこの視点がすっぽり抜けていたり、企画の段階でそもそも論を言い出しにくい雰囲気はある。

裏ワザはない

SEO対策をやっていると実は何か裏ワザや革新的な手段があるのではないのかと考えることがある。確かにひょっとしたら裏ワザは”あるかも”しれない。この”あるかも”というのが厄介で断言できないことが多くの悲劇を生み出している。 結局、Googleの社員でもないのでその裏ワザを見つけ出すのは宝くじに当たるようなものであり再現性は低い。

小技はあんまり効かなかった

SEO対策と言っても内部構造を大きく変えることやページのタイトルの修正も含めて大小様々な施策がある。しかし、大体は出来る小さな施策から手を打っていくことが多い。ただ、小さな施策は効果検証がしにくいし効果もあまり出なかった。要するに安物買いの銭失いという状態である。結局多少効果もあるだろうが多少なため費用対効果が薄かった。

じゃあ、効果あることは何だ

エンジニアたるもの公式ドキュメントを見よう。その中の対策はまず一通り行う。ただ、公式ドキュメントの内容を実施したとしても競合サイトとは差別化しにくい。。いや本当だろうか? 「質の高いコンテンツを提供しよう」というところだ。要するに動的に自動生成したようなページではなく独自性のあるコンテンツを提供しようということだ。ユーザー視点から見れば本当にそうで、自分だって動的に自動生成したようなページを見ることはない。結局、お金をかけて地道にページに付加価値をつけることが近道である。そういう当たり前の面倒くささを回避してアイディアや知恵で乗り越えようとするからおかしな話になってくる。だから、SEOというのはお金がある企業がやるような対策であって小さい企業が真剣にやるようなことではない。

余談

SEO施策は何度もやっているが退屈な仕事であるし、殆どのエンジニアの偽らざる本音だろう。だからこそやるならしっかりとキーワード選定も含めた戦略を立てて実行したい。ここには書いていないことは少しはあるがそこは内緒ということで〜